星空

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トム・リン監督 台湾 2011 ☆☆☆☆

world's end girlfriendがサントラを担当していて、そこから知った作品。

特に「Storytelling」という曲があって、本作映像を使用したMVも作られているのだけど、これがMVとして素晴らしいだけでなく、観るだけで映画全体の内容も何となく分かるという優れもの。で、必然的に映画本体もずっと気になっていた。ただ当時は日本公開の目処がたっておらず、結局日本での公開は2018年まで待った。

裕福だが両親が喧嘩ばかりしている家庭の少女シンメイのクラスに、スケッチブックを抱えた影のある少年ユージエが転入してくる。孤独を感じていた二人はお互いに共鳴するものを見出し、交流を深めていく。やがてあるきっかけから、シンメイが祖父と以前暮らしていた山奥の家に向かって、家出同然の二人旅が始まる。

久し振りのド直球ボーイミーツガールにクラクラして若干死にたくなったけど、作品はとにかく素敵でした。まだそれほど男女が分かたれていない青い時代。同じような価値観と、心の傷を持つ美少女との出会い、そしてつかの間の逃避行。自分が少年だった頃、妹の少女漫画など盗み読みつつ秘かに憧れた世界の全てが詰まっていた。。

普通なら鼻白んでしまいそうなくらいコテコテな物語をそれでも素直に感動しつつ受け入れられたのは、撮り方や色合い、美術や衣裳(特にシンメイの衣裳や部屋の装飾は相当キュート)まで含めて映画全体を丁度良い塩梅のファンタジックな手触りで包むことにより、本作は逆説的に、現実とよく馴染んでいるように思う。実写だからと妙にリアルにしようとせず、あくまでも童話的な雰囲気を優先し、崩さないことを大事にしているというか。あと、たまに出てくるCG演出がこれまた絶妙にやり過ぎない具合で、個人的にこの手の雰囲気でCGを実写と混ぜてるものにはあんまり良いイメージが無かったけど、本作ではとても効果的だった。

そして何と言っても主演の二人。一人ひとりでも可愛いんだけど、二人でいる時のバランスが絶妙すぎて悶絶。これくらいの年頃独特の、並ぶと女の子の方が少しだけ大きいあの感じ。。眩しすぎて目も胸も潰れそうだったがなんとか耐えた。

 

久々に真っ直ぐなBMGを観たいという人には相当おすすめ。ただこれ、同年代の少年少女にはどうなんだろう。全体にノスタルジックな色合いが強いので、以外と30以上くらいの方が反応する作品かもしれない。

 


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